thumbnail Continue
空さん宅の眞耶ちゃんとうちの子。空さんのコラボ絵に心打たれた←
そしてどうでもいい小話つけてみた。
―――べたべたとした汗が気持ち悪い。
今日の目覚めは最悪だった。とうに捨てたと思ってた”前の世界”のことが夢で思い出されて、朝早く飛び起きてしまった。友人にばれなかったのが幸いだろうか。…彼女は私の過去をしっている、だからこそ彼女だけには気付かないでほしかった。まあ、それも杞憂で終わったのだけれど。
とにかく、冷や汗でべたべたする体をなんとかしたくて、寝着のままそっと友人を起こさないように部屋を出て井戸に向かう。
最悪の寝覚め、裏切りと絶望に壊れていた日々。
( ……私は、 )
―――変われているのだろうか。
お昼を食べ終わって、仕事も殆ど終わらせてしまった午後。特にやることもないので池の辺りにある木陰で休もうと池に向かっていた。
「あ、姫彼さん!こんにちわー」
「お仕事終わったんですか?」
「あれま、ユキちゃんにトモミちゃんにおしげちゃん。うん、そうだよー」
「なにしようとしてたんでしゅか?」
「久し振りに昼寝でもしようかと、ね。くのいち教室は自習?」
「はい、そうなんですよ」
「そっかー。自習といって遊んでばかりじゃよくないぞ?」
「遊んでませんって!」
「あはは、冗談冗談。それじゃあ、私はこれで」
「今度、一緒に町に行きましょうね!」
「いいねー休みが出来たら行こうか」
「やったー!それじゃあ姫彼さん!」
「うん、ばいばーい」
可愛いなあ、とくのいち仲良し三人と別れれば、すぐに池についた。水草が水から顔を出し、水は綺麗に澄んでいる。池を覗けば、そこに映るのは自分の姿で。
「……嫌な色」
小さな声で呟いたのは、思ったより低かった。
好きになれない、私の瞳(め)の輝き。黒色が混じった翠は、私にとって忌々しい記憶の切欠。
( …この瞳のせいで、私は… )
―――哀しかった。
今まで信じていた人たちに畏怖の目で見られるのは。その口は名前でなく、「化け物」と囁かれる様になったのに。
―――信じていたのに。
全部、全部”瞳(これ)”に奪われた。それは紛れもない、自分の体の一部で。
「…私が、悪いんだ」
―――そう、思い込むしかなかった。
幼い心に「裏切られた」という現実は、あまりに酷過ぎた。それからは、無意識に人と”壁”を隔てるようになった。―――裏切られるのが怖いから。私の手からいなくなってしまうのが恐いから。
―――それは、あまりにも身勝手で我儘だってわかっているけれど。
「…姫彼さん?」
はっと意識が現実に引き戻される。後ろから聞こえた声に振り向けばそこには、くのいち教室5年の天空眞耶。
「…あ、あれ?まやちゃん?いつの間に??」
「通り掛かったら、姫彼さんがいたので…ぼーっとしてたので気になって…お邪魔でしたか?」
「いやいやいや!!全然邪魔じゃないよ!ノープロブレム!」
「( のーぷろぶれむ? )そうなんですか、よかった…」
「( …まさか池に飛び込もうかなあとか思っていたなんて 言 え な い …!! )あ、あははは…」
ほんわりと純真な微笑みを向けられて、先ほどまで自虐的なことを考えていた自分が凄く穢れている気に晒されて、すごく息苦しい。
まるでこの世の汚いことをまったく知らないで生きているみたいなこの子が酷く憎いと思うと同時に酷く羨ましいとも思う自分がいる。それが更に罪悪感を募らせる。
( …っ駄目だ…!まだ余波が…っ )
こんなこと考えては駄目だ。まやちゃんにもまやちゃんなりに辛いことがあるだろう。だから、自分だけが辛いみたいなことを考えては、ダメ。
―――全部、私が悪いのだから。
「姫彼さん、」
ぎゅっ。
( …え? )
「…まや、ちゃん?」
左の裾をまやちゃんの右手が握っている。弱々しいく思えるその行動は、どこか、力強くて。
「辛いことがあったら、隠さなくていいんです」
自分より一回りも二回りも小さいその体が、どこか頼もしく見えて。
「私じゃ、頼りないかもしれませんけど、聞く事ならできます」
黒く輝く瞳(め)が「大丈夫」と語り掛けて来るように見えて。
「だから…泣かないで、ください」
その瞳(め)はいつかの誰かのように、私を望んでいた。
( …おかあ、さん… )
「…まいったなあ。泣いてはないんだけど、泣きそうだなあ」
「え、あ、ごめんなさい…」
「いやいや、嬉しくて泣きそうなんだ」
「…?」
「まさか何も知らない子に言われるとは…」
「?何か言いました?」
「いんや?…さて、そんなこと言われた子にはちょっと付き合ってもらおっかな?」
「?どこにですか?」
「町に新しい茶屋が出来たみたいだから一緒に行かない?」
「茶屋ですか!あ、でも…」
「そーいえば六年も自習だったけな。大和くんも一緒に誘おうか?」
「いいんですか?」
「うん、人数は多い方が楽しいよー」
無知な子は憎いけど、羨ましいんだ。
純粋な子は怖いけど、羨ましいんだ。
そんな身勝手な私を望んでくれたのだから、悪戯してもいいよね?( 私はそんなに甘くないよ? )
キアはまやちゃんを可愛がってるけど、心のどこかで怖く思ったり憎く思ったり羨ましがったりしてるっていうね。
とりあえず、まやちゃんにはある程度心を許してるって感じで☆
うちの子は心許した相手にはSを発揮します。からかわれたりすると思いますので注意★なんだぜ!
神陰(管理人)
2008/09/15(月) 12:59 (編集)[23]
過去の悲しみと現在
神陰さん、見ましたよー
素敵な絵と小話をありがとうございます*
姫彼さんの感情の動きに心打たれているところです。
それと、絵は持ってかえちゃっていいですよ*
そうしていただけると、こちらも嬉しいです。
あんな絵ですが、喜んで頂けただけで光栄ですよ
わたしも、この絵持って帰っていいですかね?
この感動のままに
詩をひとつ
++++
たくさんの感情渦巻くあの綺麗な翠の瞳は
何を思っていたのだろう・・・
ああ、昔の悲しみの色に似ている
どこか消えそうなあなたに母の面影を重ねる
あの儚くも優しいかった母に
たぶんそれはいけないこと
過去の悲しみは消えぬまま
これ以上、傷を深くしたくないから
私はあなたが消えないように祈る
それは、
たぶん私のためなのでしょう・・・
++++
まだ、眞耶達の過去話を書いてないのですが(構想のみ)
眞耶は何にも知らないけど
その瞳にうずまく感情には薄々ながら気づいている(無意識
自分のために引き止めているかもしれないけど
それでも、笑っていてほしい
大切な人だから
自分のため、人のため
どっちも本当だから
姫彼さんは強いと思う
だって、まだこうやって生きようとしているし、
人と話すことも出来るから
生きている限り、そうやって悩むこともあるけど
それ以上に幸せなことがあるから
だから、眞耶は願うんです
それは、たぶんとても幸せなこと
それをたくさんの人に教えてあげたいんです。
では、では素敵なお返しをありがとうございます!
また、こちらもずずっいっと描かせて頂きますゆえ
ご覚悟を・・・・
では(・v・)/
空[URL]
2008/09/15(月) 16:31[24]